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メンタリストDaiGoに学ぶ!科学的に効果の高い英語勉強法で効率的に英語力UP
巷には、数多くの英語の勉強法がありますね。
でも、全部試す時間はないですし、せっかくなら効果的な勉強法を選びたいですよね。
「英語の勉強をしたいけど、どんな方法で勉強すればいいの?」という方に、メンタリストDaiGoさんの『科学的に正しい英語勉強法』という本をオススメします。
この本では、研究データに基づいた科学的に効果的な勉強法が紹介されています。
ここでは、特に第2部の英語の勉強法に関連する内容についてまとめていきます。
実は間違っていた! 英語学習に対する5つの誤解
具体的な勉強法を紹介する前に、まずは英語学習に対する誤解を解いていきましょう。
英語の勉強に年齢は関係ない
1つ目は、「英語は若いうちに勉強した方がいい」という誤解です。
これは、皆さんもよく耳にしませんか?
「年をとると頭の回転が落ちて、英語を勉強するなんて・・・」と思われた方もいるかもしれません。
ですが、この本の中では、学ぶ力の低下は老化ではなく、新しいことを学ぶ機会が減ったことで脳を使わなくなったからだと述べられています。
つまり、年齢に関係なく、新しく英語を勉強すれば学ぶ力は元に戻るということです。
「外国語学習は効果的なボケ防止法だ」と、この本には書かれているくらいです。
ちなみに、年をとってから筋トレを始めても筋力は向上するそうです。
体も脳も、鍛えれば年齢に関係なく高められるということですね。
実は学校の英語学習では量が全然足りていない!
2つ目は、「中高6年間も英語を学んでいるから、英語の知識はある程度足りている」という誤解です。
しかし、日本の学校での英語学習では、時間の割に英語に触れる量が圧倒的に少ないというのです。
これらの理由から、日本人の学校での英語学習では量が足りていないということになります。
英語力を高めるには、どんな勉強法にせよ、継続して英語に触れる量を確保することが大切になります。
英単語を繰り返し書いて覚えるのは効率が悪い
勉強をするとき、「同じことを何度も繰り返して覚える」というのは、よくいわれる方法です。
英語でいえば、「英単語は繰り返し書いて覚える」というのは、学校でいわれたことがある方も少なくないかと思います。
しかし、脳科学的には、記憶を定着させるためには忘れた頃に思い出そうとする過程が大切だそうです。
つまり、一度書いて記憶に残っている英単語を何度も繰り返し書くのは、効果が低いということです。
忘れた頃に復習して、必死になって思い出そうと頭をフル回転させる「つらい」勉強が、長期的には必要となります。
英文法は英語学習のウォーミングアップ程度に考える
4つ目は、「英文法はしっかりとマスターすべき」という誤解です。
英文法を勉強する効果については、専門家の中でも明確な答えはまだ見つかっていないようです。
そのため、現時点でも専門家の見解は、「英文法を勉強するにしても時間をかけすぎず、アウトプットに時間を割くのが効果的だ」というものです。
そのため、この本でも、「英文法を勉強するなら、最初の1~2週間くらいで、さらっと確認する」のを勧めています。
英文法の勉強に時間をかけすぎず、ウォーミングアップくらいの気持ちで取り組むようにしてください。
英語は「毎日コツコツ」よりも「短期集中型」の方が効果的
5つ目は、「毎日コツコツと積み重ねるのが大切」という誤解です。
社会人の方であれば、通勤時間や寝る前などのスキマ時間を活用して、英語を勉強する方も少なくないかと思います。
しかし、残念ながら語学の学習では毎日コツコツ積み重ねる勉強法は効果が低いという研究結果が出ているようです。
英語を効果的に勉強するには、「できるだけまとまった時間を取る」ことが大切だということです。
例えば、平日に1日1時間勉強していたのを、休日にまとめて5時間勉強するといった感じです。
効率的な英語の勉強法とは?
それでは、効率的な英語の勉強法について見ていきましょう。
アウトプットの機会を増やす
記憶の定着に思い出す過程が大切だということは、先程説明しましたね。
つまり、アウトプットの機会を増やすようにすることが重要になります。
具体的な方法としては、次のようなものが紹介されています。
- 参考書は短時間で読んで、問題集を解く時間を多くする
- フレーズを10個確認したら、フレーズ集を閉じて10個全部を思い出そうとしてみる
- 英語ができる友人に、自分の英語が「自然かどうか」を判定してもらう
→不自然でも答えをすぐには教えてもらわず、自分で考える時間を作る
「バラバラに」「間を空けて」勉強することで脳に負荷をかける
効果的に勉強するには、「いかに脳に負荷をかけるか」がポイントです。
そのためには、「バラバラに」「間を空けて」勉強するのが重要となります。
まず、「バラバラに」というのは、様々な内容をごちゃまぜにして勉強するという意味です。
英語の参考書や問題集の多くは、「仮定法」や「分詞構文」といった感じで、内容ごとにまとめられています。
英語の問題集を解くときでも、単元ごとに解いていくよりも、様々な種類の問題をごちゃまぜにして解いた方が効果的だというのです。
実際、英語を活用するときには、「ここは仮定法で表現するところだよ」と教えてくれる人がいるわけではないですよね。
活きた英語を勉強するなら、「この問題はどの表現を使えばいいのか」という分類する力を伸ばすことも大切です。
問題集を単元ごとに解くよりも、問題集をバラバラにしてシャッフルして解いていくとより効果的です。
そして、「間を空ける」のは、忘れる時間を作ることが目的です。
例えば、1日英語の勉強をしたら数日空けて復習する、15分英語の勉強をしたら15分別の内容を勉強する、といった感じです。
英語の勉強を時間を空けたり別の内容を挟んだりして一度記憶を薄れさせることで、思い出しによって記憶定着効果を高めることができます。
ちなみに、DaiGoさんはこの2つを組み合わせた勉強法を、受験勉強に取り入れていたそうです。
その方法は、英語や古文、数学と科目までごちゃまぜにするというものです。
この方法は、他の受験生には「狂っている」といわれたそうですが(^^;
英語をモノにするには「精緻化」
この方法は、新しいことを学ぶことが得意な人はどのようにして学んでいるのかというのを研究して見つけられました。
精緻化のポイントは、「自分の言葉に置き換えること」と「自分がすでに知っていることとできるだけ結びつけて勉強すること」の2つです。
1つ目の「自分の言葉に置き換える」というのは、例えば英文の和訳に活用できます。
→×私は、今日英語を勉強するつもりです。(このような表現は日常会話で使うことはほぼない)
〇今日俺、英語の勉強しようと思うんだよね。
普段の自分なら、こんな言い方をするだろうなという言葉で訳を作ることがポイント
新しい知識を自分の言葉で置き換える過程は、しっかりと理解していないとできないので、効果的な勉強になります。
2つ目の「自分がすでに知っていることとできるだけ結びつけて勉強する」というのは、聞いたことがある方もいるかもしれません。
- 英単語の暗記
単語を単独で覚えるよりも、文章やフレーズの中で覚える方が記憶に残りやすい - 映画や海外ドラマを見ながらの勉強
登場人物やストーリーの流れなどの内容に関する知識と覚える英語の知識を結びつける
内容を理解した上で英語の勉強で活用すれば、「あっ、このセリフ、あの場面で言ってたやつだ」と、関連づけて覚えることができる
この関連づけは、次の動画でも紹介しています。
6分半の動画ですので、ぜひご覧ください。
インプットは「準備」がカギ
ここまで、アウトプットの重要性は何度も説明しましたが、もちろんインプットも必要なことはいうまでもありません。
そのインプットも、できるだけ効率的に進めていきたいですよね。
インプットの効果を高めるポイントは、「準備」をしっかりとすることです。
具体的には、その教材を何のために読み、そこから何を知りたいのかを、予め明確にしておくというものです。
- 「その本(章)に書かれている内容」を3つ程度書きだす
- 「その教材から何を学びたいのか」という読む目的をはっきりさせる
- これらを書きだしたら、目的を意識しながら読み進める
このちょっとした「準備」をすることで、必要な情報が目に留まり、効果的な勉強ができます。
次の動画も参考になります。
特に8分あたりからの内容は、関連が深いです。
教材はフィードバックが受けられるものを選ぶ
効果的に英語を学ぶうえで、教材選びも重要なポイントです。
教材はフィードバックが受けられるものを選ぶようにしましょう。
語学学習の研究でも、他者からのフィードバックを受けられる方が、独学よりも学習効果が高いという結果が出ているようです。
マンツーマンレッスンや音声認識を活用したアプリなどであれば、フィードバックが受けることができるため効果的といえます。
多読は自分のレベルに合った本を選ぶことがカギ
英語の勉強法の1つに、多読があります。
この多読ですが、自分の語彙力よりも少しだけレベルが高いものを読むのが効果的という研究結果があるそうです。
では、自分のレベルに合った本を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?
その参考として、「レクサイル指数(Lexile指数)」があります。
レクサイル指数は、英語の読解力を客観的に測定するツールとして開発されたものであり、英文を読む力を数値化することができます。
Amazonでは、レクサイル指数を計測し、レクサイル指数をもとに洋書を検索する機能があります。
また、レクサイル指数はTOEICのスコアから推定することもできます。
そして、多読したら、その内容を要約するとさらに効果的です。
この要約は、英語でも日本語でも効果には大きな差はないという結果が出ているため、やりやすい方で取り組みます。
まとめ
今回は、DaiGoさんの「科学的に正しい英語勉強法」から、科学的に効率的な英語の勉強法を紹介しました。
興味のある勉強法、これならできそうという方法は見つかりましたか?
もし見つかった方は、ぜひ試して継続してみてください。
中学校・高校で使われる英語の教科書に載っている文章の総単語数を調べた調査のデータ
中学校3年間で使う教科書の総単語数→7,128語
高校3年間で使う教科書の総単語数→33,984語
⇒中高6年間で触れる単語数を、洋書の本に換算すると、1冊の本の半分ほどの単語数にしかならない
日本の英語授業→日本語で行う
他の国の英語授業→英語オンリーで行う